2024年から住宅ローン減税が変わります!
変更点は大きく3つ
・2024年から省エネ基準を満たさない新築は、住宅ローン減税が受けられなくなります。
・住宅性能に応じて借入限度額が変わります。
・住宅ローン減税の申請には、省エネ基準以上適合の「証明書」が必要になります。
■省エネ基準を満たさない新築は住宅ローン減税対象外になります。
住宅ローン減税を適用するには、2023年12月31日までに建築確認を受けなければなりません。
ただし、2024年6月30日までに建築された住宅であれば、省エネ基準を満たさない新築住宅であっても、借入限度額2,000万円・控除期間10年間で制度が適用されます。
年内入居と2024年~2025年入居の最大控除額は以下の通りです
※控除額:年末の住宅ローン残高の0.7% ※控除期間:13年
2023年 | 2024年~2025年 | 最大控除額増減(13年間) | |
認定長期優良住宅 認定低炭素住宅 |
35万円 | 31.5万円 | -45.5万円 |
ZEH水準省エネ住宅 | 31.5万円 | 24.5万円 | -91万円 |
省エネ基準適合住宅 | 28万円 | 21万円 | -91万円 |
一般の新築住宅 (その他の住宅) |
21万円 | 0円 | -273万円 |
■住宅性能に応じて借入限度額が変わります。
住宅の省エネ性能は、「長期優良住宅・低炭素住宅」「ZEH水準省エネ住宅」「省エネ基準適合住宅」「その他の住宅」の4段階に分けられ、借入限度額が異なります。
2024年からそれぞれの借入限度額が下がります。
2023年 | 2024年~2025年 | 控除期間 | |
長期優良住宅 低炭素住宅 |
5,000万円 | 4,500万円 | 13年間 |
ZEH水準省エネ住宅 | 4,500万円 | 3,500万円 | 13年間 |
省エネ基準適合住宅 | 4,000万円 | 3,000万円 | 13年間 |
一般の新築住宅 (その他の住宅) |
3,000万円 | 0円 (2,000万円) |
(10年間) |
(注)一般の新築住宅のうち、令和5年12月31日までに建築確認を受けたものまたは令和6年6月30日までに建築されたものは、借入限度額を2,000万円として10年間の控除が受けられます。
■住宅ローン減税の申請には、省エネ基準以上適合の「証明書」が必要になります。
住宅ローン減税の適用を受けるには、省エネ基準以上の住宅であることの証明書、または通知書の提出が必要になります。
ただし、2025年4月以降に建築確認を受ける場合、下記書類の提出は不要となる予定です。
長期優良住宅 | 必要書類 |
長期優良住宅 |
・優良住宅建築等計画の認定通知書の写し ・住宅用家屋証明書の写し |
低炭素住宅 |
・低炭素住宅認定通知書及び住宅用家屋証明書 ・低炭素住宅建築証明書 のいずれか |
ZEH水準省エネ住宅 省エネ基準適合住宅 |
・建設住宅性能評価書 ・住宅省エネルギー性能証明書 のいずれか |
なお、中古住宅は2024年以降も変化はありません。
認定住宅・・・21万円 10年
一般住宅・・・14万円 10年
■住宅性能について
長期優良住宅 |
長期にわたって良好な状態で住み続けるための措置が講じられた住宅です。所管行政庁に申請すると認定されます。 |
低炭素住宅 |
二酸化炭素の排出を抑えるための対策が講じられた住宅。所管行政庁に申請することで認定される。 |
ZEH水準省エネ住宅 |
断熱・省エネ・創エネの要素を組み合わせた住宅です。日本住宅性能表示基準の断熱等性能等級が5以上で、なおかつ一次エネルギー消費量等級が6以上である住宅。 |
省エネ基準適合住宅 |
一定の省エネ基準を満たす住宅です。日本住宅性能表示基準における断熱等性能等級が4以上で、なおかつ一次エネルギー消費量等級が4以上である住宅。 |
住宅ローンは長期に渡って返済していくものですから、住宅購入を検討中の方は、住宅性能やローン控除額も確認してください。
ご不明な事がありましたら、お気軽にカサハラらんどホームへお問合せ下さい。