🏠 住宅ローンを利用する方が家を購入する前にやっておくべきこと
マイホームの購入を検討している方の多くが利用する「住宅ローン」。
しかし、「物件探しを始めてから考えよう」と後回しにしてしまうと、希望の家を逃してしまうこともあります。
今回は、住宅ローンを利用して家を購入する前に必ずやっておきたい準備について解説します。
① 自分の「借入可能額」と「返済可能額」を把握する
まず大切なのは、いくらまで借りられるかではなく、いくらなら無理なく返せるかを知ることです。
🔹 借入可能額(金融機関が貸してくれる額)
年収や勤務先、勤続年数、他の借入状況などをもとに金融機関が判断します。
一般的には「年収の5〜7倍」が目安とされています。
🔹 返済可能額(生活に支障なく返せる額)
家計を圧迫しない返済額は「手取り月収の20〜25%以内」が理想です。
たとえば手取り30万円なら、月々の返済額は6〜7万円が目安です。
② 住宅ローンの「事前審査(仮審査)」を受ける
物件探しと並行して進めたいのが「事前審査」。
これは、あなたの返済能力を金融機関が簡易的に確認する手続きです。
🔹 事前審査のメリット
・購入できる物件価格の目安がわかる
・購入申込み時に“本気度”を示せる
・契約手続きがスムーズに進む
審査結果は通常2〜3営業日で出ます。
源泉徴収票や本人確認書類を準備しておくと手続きがスムーズです。
③ クレジット・カードローンの整理をしておく
意外に多いのが、「少額のカードローンやリボ払い」が原因で審査に影響するケースです。
住宅ローン審査では、他の借入(車のローン・カード残高・奨学金など)もすべて確認されます。
🔹 対策ポイント
・不要なクレジットカードを解約
・リボ払いやキャッシング残高をできる限り減らす
携帯端末の分割払いも「借入」としてカウントされることに注意
④ 頭金と諸費用の準備
住宅購入には、物件価格以外にも「諸費用」がかかります。
登記費用・火災保険・ローン手数料など、物件価格の7〜10%程度が目安です。
🔹 例)3,000万円の物件を購入する場合
→ 諸費用:約210〜300万円程度
最近では「フルローン(諸費用含め借入)」も可能ですが、返済負担が増えるため、できれば頭金+諸費用分の貯蓄を確保しておきましょう。
⑤ 勤務先・転職のタイミングに注意
住宅ローン審査では「安定した収入」が重視されます。
そのため、転職直後や個人事業主1年目などは、審査が不利になることも。
可能であれば、ローン申込み前に転職を控える、もしくは安定した収入実績を作ってから申請するのがおすすめです。
⑥ 家計の“見直し”をしておく
住宅ローンは長期にわたる契約。
「今の支出」を把握しておかないと、数年後に家計が苦しくなることもあります。
🔹 見直しポイント
・毎月の固定費(通信・保険・サブスクなど)をチェック
・教育費・車の買い替え・老後資金など将来の支出も想定
余裕のある返済プランを設定
⑦ 信頼できる担当者・金融機関に相談する
住宅ローンは商品数が多く、金利だけでなく「保証料」「団信の内容」「繰上返済のしやすさ」なども異なります。
複数の金融機関を比較することはもちろん、不動産会社の担当者に相談して提携ローンを紹介してもらうのも一つの方法です。
まとめ
住宅ローンは“契約して終わり”ではなく、家計と人生に長く関わる大切な選択です。
物件探しと同時に、ローンの準備・資金計画・生活設計をしっかり行うことで、安心してマイホーム購入に踏み出せます。
📌 ポイントまとめ
・「借りられる額」より「返せる額」を重視
・クレジット・ローン残高は整理
・頭金・諸費用を確保
・事前審査でスムーズな購入を
・転職・収入の安定も大切