日影の長さにご注意を!

ご案内でご一緒したお客様が、以前、他の不動産会社の営業マンから
このような説明があったそうです。

営業:「庭先が5Mあれば冬でも1階に日が当たります。」
「北道路でもこのくらいなら1階でも大丈夫です。」

え? 東南アジアからの帰国子女ですかその方は?
ここは日本ですよ。日本は赤道近くの国ではありませんよ。
北半球の上の方ですよ・・・。

ハッキリ言います。嘘です!
日影のご説明をしましょう。

まず最初にこの計算を覚えて下さい。
日影の長さを求める計算です。

日影の長さを求める倍率です。
※時間は正午の倍率です。

①1.694 × 建物の高さ=影の長さ(冬至)
②0.223 × 建物の高さ=影の長さ(夏至)

上の数式建物高さを当てはめればそこの日影の長さが分かるのです。

例えば通常の2階建住宅(建売住宅レベル)でしたら屋根のトップで約8Mです。
軒の高さで約6Mでしょう。

一番高い8mの高さから出来る影の長さを計算しましょう。
①1.694×8m=13.55m(冬至)
つまり8mの高さから出来る影の長さは、冬至の一番陽の高いお昼で13.55mもあると言う事です。

と言う事は5mの庭先で日当たりが確保できる訳が無いですね。
ちなみに夏は正午で1.78mですから全然気にならない影です。

北道路や少々日当たりが気になる物件を勧められたり、ご検討中方は上の数値を当てはめて計算してみて下さい。
思ったより影が長くてビックリされるかも知れませんね。
間違った家探しや土地探しは絶対しないでくださいね。

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